当資料は、BNPパリバ・アセットマネジメント英国が2022年5月に公表した”Sustainable Asian Cities – Preparing now for the future” を翻訳したものです。以下、エグゼクティブ・サマリーの抜粋です。
- BNPパリバ・アセットマネジメント(以下、BNPP AM)は、アジア各都市の持続可能性の向上が喫緊かつ重要であると考えます。アジアの都市が、その成長に伴って起こる人口流入や気候変動などといった課題に直面し、持続可能性の面で変化を起こす必要に迫られた今、当社はその実現をサポートする活動を行う発行体を対象とした投資戦略を設定しています。
- このテーマでは、都市のモビリティの向上、インフラの改善、総合的な開発の推進、医療・教育施設の改善、そしてこれら4つの要素をサポートする革新的な技術ソリューションへの投資といった5つのトピックを中心に捉えています。
- 当社の「アジア・サステナブル・シティ債券戦略」は、グリーン/ソーシャル/サステナビリティ(GSS)、サステナビリティ・リンクの各債券(総称して「サステナブル債券」)、および、このテーマから少なくとも収益の20%を得ている発行体の従来型債券にも併せて投資を行えるよう設計されています。
- この戦略は、当社が独自に開発した「テーマ別債券評価フレームワーク」および「環境・社会・ガバナンス(ESG)スコアリング・システム」、そして当社の「責任ある企業行動指針」に基づくものであり、BNPP AMの持続可能性分野における確かな取り組みを示すものとなります。
- さらに、この投資戦略により、投資家はアジアで拡大するGSS債のグリーンプレミアム(「グリーニアム現象」)の恩恵を受けることができると当社は考えています。BNPP AMのクオンツリサーチ・グループの調査によれば、GSS債にグリーンプレミアムが存在することはすでに明らかになっています。
- 最後に、アジアのハイ・イールド(HY)債のスプレッド拡大は、投資家にとって魅力的なエントリーポイントになると考えています。とりわけ、ここ数週間の中国政府のハト派的な動きが鮮明になっており、現在は転換点に差し掛かっていると考えられるためでもあります。さらに、新興国 (EM)債券のバリュエーションも、現時点で投資妙味があると見ています。他の債券と比較してスプレッドが拡大しているため、米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締めサイクルにおける債券投資として、良いエントリーポイントを提供する数少ない資産クラスと見ています。