2023年上半期は、リスク資産のパフォーマンスは好調なものとなりました。BNPパリバ・アセットマネジメントは、2023年投資環境見通しについて、年央のアップデート「イールドカーブの誤解」を発行しました。主なポイントは以下の通りです。
- 多くの投資家は、株式市場が上昇し、アナリストがプラスの利益成長を予測する一方で、景気後退を示唆するといわれる逆イールドカーブ(利回り曲線の逆転)に困惑しており、その結果、誤った見方をしているようです。
- 単純に、株式市場か債券市場のどちらかが間違った解釈をしている可能性もありますが、こうした困惑は市場の矛盾の結果ではなく、イールドカーブというものを誤って解釈していることから生じていると考えます。
- 逆イールドカーブの後に景気後退に陥るのは歴史的によく起きることではありますが、必ずしもそうなる訳ではありません。現在の金利上昇と将来の金利低下は、単に中央銀行が成長とインフレを減速させようとしていることを反映しています。経済成長が減速するだけにとどまり、マイナス成長に陥らないのであれば、プラスの株式リターンや利益成長も完全に合理性があります。
- つまり、現在の市場価格は景気後退の可能性を排除しているのではなく、景気減速の可能性の方が景気後退の可能性よりも大きいというシナリオを反映していることになります。
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投資した資産の価値や分配金は変動する可能性があり、投資家は投資元本を回収できない可能性があります。新興国市場、または専門的なセクター、制限されたセクターへの投資は、入手可能な情報が少なく流動性が低いため、また市場の状況(社会的、政治的、経済的状況)の変化により敏感に反応しやすいため、より不安定性があり、大きな変動を受ける可能性があります。
環境・社会・ガバナンス(ESG)投資に関するリスク:ESGと持続可能性を統合する際、EU基準で共通または統一された定義やラベルがないため、ESG目標を設定する際に資産運用会社によって異なるアプローチが取られる場合があります。これはESGと持続可能性の基準を統合した投資戦略を比較することが困難であることを意味しており、同じ名称が用いられていても異なる測定方法に基づいている場合があるということです。保有銘柄のESGや持続可能性に関する評価において、資産運用会社は、外部のESG調査会社から提供されたデータソースを活用する場合があります。ESG投資は発展途上の分野であるため、こうしたデータソースは不完全、不正確、または利用できない場合があります。投資プロセスにおいて責任ある企業行動指針を適用することで、特定の発行体やセクターが除外される場合があります。その結果、当該指針を適用しない類似の投資戦略のパフォーマンスよりも良くなったり、悪くなったりする場合があります。
