BNPパリバ・アセットマネジメント(BNPP AM)は、債券市場に関する最新の見通しを提供する「債券クォータリー」を四半期毎に発行しています。2023年10月号の主なポイントは以下の通りです。
- 地政学的な懸念を受けて、米国債利回りは10月に入って若干低下する場面も見られましたが、7月以降の米国債相場の大幅な下落(利回りの上昇)は、ファンダメンタル要因だけではなくテクニカル要因との組み合わせによるものと見ています。当社では、現時点における米国債は魅力的な水準に達したと考えています。
- 金融環境の引き締めが米経済の減速につながり、その結果、米連邦公開市場委員会(FOMC)は最終的に政策金利の引き下げに転じることになるでしょう。そして、他のアセットクラスから資金が流出し、米国債に資金が向かうのを促すことになると予想されます。
- 2023年上半期のユーロ圏経済は予想よりも抵抗力を示しましたが、GDP成長率は足元で停滞しており、今後数四半期に渡ってそのトレンドは継続する可能性が高そうです。
- 当社はユーロ圏のインフレは低下すると予想していますが、コアインフレは低下しにくいため、欧州中央銀行(ECB)は中期的に利下げに慎重になる可能性が高いと考えます。インフレ率が持続的に2%に戻るという確信が高まるまで、政策金利は長期間にわたって景気を抑制することになるでしょう。
- イングランド銀行(英中銀)がさらに利上げを行う可能性は低く、当面は英政策金利は5.25%に据え置かれると見ています。
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環境・社会・ガバナンス(ESG)投資に関するリスク:ESGと持続可能性を統合する際、EU基準で共通または統一された定義やラベルがないため、ESG目標を設定する際に資産運用会社によって異なるアプローチが取られる場合があります。これはESGと持続可能性の基準を統合した投資戦略を比較することが困難であることを意味しており、同じ名称が用いられていても異なる測定方法に基づいている場合があるということです。保有銘柄のESGや持続可能性に関する評価において、資産運用会社は、外部のESG調査会社から提供されたデータソースを活用する場合があります。ESG投資は発展途上の分野であるため、こうしたデータソースは不完全、不正確、または利用できない場合があります。投資プロセスにおいて責任ある企業行動指針を適用することで、特定の発行体やセクターが除外される場合があります。その結果、当該指針を適用しない類似の投資戦略のパフォーマンスよりも良くなったり、悪くなったりする場合があります。