BNPパリバ・アセットマネジメント(BNPP AM)は、債券市場に関する最新の見通しを提供する「債券クォータリー」を四半期毎に発行しています。2023年7月号の主なポイントは以下の通りです。
・米国経済は全体として、2023年上半期にその回復力の強さが確認されました。これまでの計500bps(5.0%)に及ぶ利上げにもかかわらず、成長トレンドは再加速しています。
・一方、欧州での成長は期待外れとなりました。欧州中央銀行(ECB)による金融引き締めが継続する中、2023年のユーロ圏の経済成長率は2022年と比べても大幅に鈍化する見込みです。
・中国の経済活動再開にも行き詰まりが見られます。中国のGDP成長率はトレンドを下回っていると見られ、デフレ懸念が付きまとっています。
・サービス業のインフレ圧力は、根強い状況が続いています。(前年比での)ベース効果およびエネルギー価格の効果は低減し、総合インフレ率では大幅に低下しているものの、このサービスインフレによって中央銀行は緩和的な政策スタンスに転換することができずにいるようです。
・米地方銀行に対する懸念が後退したことで、米政策金利はより高い水準まで引き上げられるとの見通しに修正されました。米連邦準備理事会(FRB)も引き締めペースを鈍化させたものの、利上げバイアスを再確認しています。その一方で、ECBのラガルド総裁は「やるべきことはまだある」と述べています。政策金利がどこでピークに達するかという問題は未解決のままですが、すべての主要中央銀行が従来の見通しよりも高い政策金利を予測している可能性が高いことは明らかです。
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