ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアチブ(Net Zero Asset Managers initiative、以下NZAM)に加盟したことを受けて、BNPパリバ・アセットマネジメント(以下BNPP AM)は、 温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロの達成を支援し、2050 年までの排出量ネットゼロに沿った投資を支援することにコミットしています。この度BNPP AMは、 「ネットゼロ・ロードマップ」を作成し、スチュワードシップ活動や業務運営にわたって関連する取り組みとともに、排出量ネットゼロを達成するという目標に向けて投資を移行していく方針を掲げています。「ネットゼロ・ロードマップ」は、2050 年までに当社ポートフォリオの排出量をネットゼロにすることを目標とする10のコミットメントに基づいています。
1. 投資において2025年までに30%、2030年までに50%のカーボンフットプリントを削減(2019年ベースライン比)
2. 2030年までに60%をネットゼロを「達成中」もしくは「沿った」、「沿っている」投資に、2040年までに100%をネットゼロに「沿った」投資に
3. EUおよびOECD諸国[1]では2030年までに、その他の国では2040年までに石炭から脱却
4. 気候や環境関連テーマのソリューションへの投資を拡大
5. ネットゼロ投資への移行についてお客様と連携
6. 企業の気候変動の取り組みに加え、企業が2050年かそれ以前にネットゼロを達成できるよう議決権を行使
7. ネットゼロに関するエンゲージメント
8. 国や国際機関にネットゼロに沿った気候政策を提唱
9. エネルギー効率を改善し、より多くのグリーンエネルギーを使用することで当社の業務運営からのフットプリントを削減
10. 関係者に対して進捗状況を報告
これらの10のコミットメントは、BNPP AMがこの数年で積上げてきた実績の上に成り立っています。ESG[2]投資について、2002年に最初のSRI[3]ファンドを立ち上げて以来、積極的に取り組んでおり、2015 年にはパリ協定の目標達成に貢献することにコミットしました。それ以降、地球温暖化が人為的にもたらされ、産業革命以前の水準からわずか1.5℃の気温上昇が潜在的に悲惨な結果をもたらすという科学的根拠が大きく強化されてきました。そして、今では気候変動による不可逆的かつ大規模な被害を防ぐためには、2050 年までに世界全体で排出量ネットゼロを達成することが不可欠であることが認識されています。2019 年にBNPP AM は、低炭素エネルギーへの移行に実質的に貢献することを誓約した「グローバル・サステナビリティ戦略」を公表し、持続可能な投資へのアプローチを正式なものとしました。2021年11 月にはNZAMに署名することで、この誓約を強化しました。NZAMのイニシアチブは、2050 年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標を支援することにコミットするグローバルな資産運用会社のグループです。
BNPP AMの当初のコミットメントでは資産運用残高[4]の約50%にあたる2500億ユーロが含まれており、当社はネットゼロのコミットメントに含まれる運用残高の割合を増やすことと、2050年かそれ以前にネットゼロ達成を確実にすることの2つを目指していきます。BNPP AMは、今世紀半ばまでにネットゼロ経済に移行するという重要な目標を達成するために、世界中のお客様、投資先企業、同業他社、政策立案者、市民社会と協業していくことを楽しみにしています。
サンドロ・ピエリ
BNPパリバ・アセットマネジメント 最高経営責任者(CEO)
「社会は排出量ネットゼロの未来にますます向かっており、私たちはサステナブルな資産運用会社として業界をけん引するような財務的リターンを投資家の皆様にお届けするとともに、現実世界にもポジティブな影響を与えられるような方法で、私たちの投資をネットゼロに移行していく必要があります。資本市場の長期的な持続可能性を確保するには、低炭素かつ環境面で責任のある、より公正な経済への移行が不可欠であると私たちは信じています。お客様に長期で持続可能なリターンを提供できるかどうかは、それにかかっています。」
ジェイン・アムバクシア
BNPパリバ・アセットマネジメント グローバル・ヘッド・オブ・サステナビリティ
「2050年までにネットゼロを達成することは容易ではありません。なぜなら、グローバル経済はまだネットゼロの道半ばにあり、現在および将来の投資先企業がこの移行に同行しない場合、投資可能なユニバースは時間の経過とともに減少することもありえるからです。だからこそ、お客様や同僚、企業、政府、市民社会と協力して、ネットゼロの未来に向かって進むことが重要であると考えています。このネットゼロへの旅を皆様と一緒に歩むことを楽しみにしています。」
BNPパリバグループにおけるネットゼロへのコミットメントの概要
- 2021年4月:BNPパリバが、国連環境計画が立ち上げたネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)に参加。そのポートフォリオをパリ協定の目標と整合させるという2015年のコミットメントと、カーボンニュートラルに向けて必要な道筋に沿ったもの。
- 2021年9月:BNPパリバ・カーディフが、2050 年までのカーボンニュートラルをコミットするために国連が提唱したネットゼロ・アセットオーナー・アライアンス(NZAOA)に参加。責任投資ポリシーとエネルギー転換への取り組みを強化。
- 2021年11月:BNPパリバ・アセットマネジメントが2050 年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするという目標を支援することにコミットするグローバルな資産運用会社のグループ、ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアチブ(NZAM)に参加。
BNPパリバ・アセットマネジメントの「ネットゼロ・ロードマップ」の全文(英語)はこちらよりご覧いただけます。(グローバルサイトへリンク)
<ご留意事項>
- OECD(Organisation for Economic Co-operation & Development)加盟国メンバーは https://www.oecd.org/about/members-and-partners/
- 環境(Environmental)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)
- 社会的責任投資(Socially Responsible Investment)
- 2022年6月30日時点の運用残高
